集中できないのは意志の問題ではなく、環境の問題であることが多いです。家族の声、テレビ、通知——手が止まる原因は道具で減らせます。この記事では、ノイズキャンセリングと耳栓の使い分け、種類ごとの遮音のしかた、そしてスマホを物理的に遠ざける方法を紹介します。
音の種類で道具を選ぶ
- 低く連続した音(エアコン・換気扇・電車の走行音)……ノイズキャンセリングが得意。逆位相の音で打ち消します
- 変化する音(話し声・テレビ・子どもの声)……耳栓のほうが安定して静かになります。ノイズキャンセリングは急に変わる音を打ち消しきれません
- 無音がかえって落ち着かない……環境音(雨・カフェ)や歌詞のないBGMを小さく流すほうが集中できる人もいます
ノイズキャンセリングヘッドホン
耳をすっぽり覆うヘッドホン型は、イヤホン型より物理的な遮音が強いのが特徴です。長時間つけるなら軽さと側圧(締めつけ)も効いてきます。
SONY WH-1000XM6
ノイズキャンセリングの代名詞的なシリーズの最新モデル。周囲の音が引くと同時に、装着したままの会話モードにも切りかえられます。家で長時間使う前提なら、イヤホン型より疲れにくい選択です。
Bose QuietComfort Ultra Headphones(第2世代)
静けさの評価で長く名前が挙がるシリーズ。側圧が優しく、長時間つけても耳が痛くなりにくいのが強みで、「静かさ」と「つけ心地」を両立させたい人向けです。
イヤホン型が良い人は、こちらでまとめています。
べんりワザ学習がはかどる作業環境ガジェット学習がはかどる作業環境ガジェット——キーボード・マウス・モニターまわりの選び方耳栓:話し声を消すならこちら
ヘッドホンより軽く、安く、そして話し声に強いのが耳栓です。音楽を流さないので、電源も要りません。
Loop Quiet 2
シリコン製の繰り返し使える耳栓。耳から飛び出さない形で、横になっても押されません。3サイズのイヤーチップが付いてくるので、耳の穴の大きさが合わないという失敗を避けられます。
Loop Switch 2
遮音の強さを3段階で切りかえられるモデル。集中したいときは最大、家族に呼ばれるかもしれない時間帯は弱め、と場面で変えられるので、家で使う耳栓としては便利さが一段上です。
モルデックス 耳栓 お試しセット
耳栓は形と硬さの相性がすべてなので、いきなり1種類を買うより、まとめて試すのが確実です。モルデックスは遮音値の高さで定番のメーカーで、数種類が入ったお試しセットが売られています(入っている種類の数は販売店によって違います)。
いちばん気が散るのはスマホ
音を消しても、通知が1回来れば集中は切れます。通知オフだけでは弱いので、手が届かない状態をつくるのが確実です。別の部屋に置くのが無料でいちばん効きますが、どうしても手が伸びるならタイマー式のロックボックスという手もあります。
タイマー式スマホロックボックス
設定した時間まで開かない箱。中にスマホを入れて25分、というルールにすると、そもそも触れなくなります。自分の意志に頼らないやりかたです。
時間を区切るタイマーは、デスクまわりの記事で紹介しています。
べんりワザデスクまわりを改造して学習がはかどる環境をつくろうデスクまわりを改造して学習がはかどる環境をつくろう——アイテム11選まとめ
- 低く連続した音はノイズキャンセリング、話し声は耳栓が得意
- 長時間つけるならヘッドホン型が疲れにくい。イヤホン型より遮音も強い
- 耳栓は形と硬さの相性がすべて。お試しセットで自分の耳に合う型を先に見つける
- 歌詞のあるBGMは読解やコードの邪魔になりやすい。環境音のほうが向く
- 最大の敵はスマホ。物理的に手の届かない場所に置くのがいちばん効く
静けさは、気合いではなく道具で買えます。