WordPressのサイトを本番公開するとき、最初の関門がレンタルサーバー選びです。候補が多すぎて迷子になりがちですが、個人サイト〜小さな企業サイトの用途なら、実績のある定番5社から選べばまず失敗しません。それぞれの持ち味と、選ぶときの軸をまとめます。
WordPressWordPressはどこで動かす?「そもそもサーバーって何のために要るの?」は、WordPressコースのこの回へ結論:この5社から選べばOK
| サーバー | 持ち味 | こんな人に |
|---|---|---|
| エックスサーバー | 国内シェア最大の王道。速度・安定・情報量 | 迷ったらこれ。長く育てたい人 |
| ConoHa WING | 表示速度と管理画面のわかりやすさ | 初心者・ブログをすぐ始めたい人 |
| ロリポップ | 安さと親しみやすさ。低価格帯が充実 | 費用を抑えて始めたい人 |
| ヘテムル | クリエイター向けの上位仕様。大容量 | 複数サイトを本格運用したい人 |
| さくらのレンタルサーバ | 25年超の老舗。堅実・良心的 | 質実剛健が好みの人 |
どの5社も、初心者に必要な条件——WordPressかんたんインストール・無料SSL(httpsの鍵)・自動バックアップ——はそろっています。そのうえでの「持ち味」の違いです。
無料お試し期間があるのはエックスサーバー・ロリポップ・さくらの3社です。ConoHa WINGのWINGパックとヘテムルにはありません(申し込み=契約になります)。ここだけ先に知っておいてください。
スペック表によく出る用語ミニ解説
各社の比較表を読むときに、これだけ分かれば迷いません。
| 用語 | 意味 |
|---|---|
| WordPressかんたんインストール | 管理画面のボタン数回でWordPress一式を入れてくれる機能。手作業でのインストールが不要になる |
| 無料SSL | URLをhttpsにする暗号化のしくみを無料で用意してくれる。今どき必須で、5社とも対応 |
| 自動バックアップ | サーバー側がサイトのデータを定期的にひかえておいてくれる機能。更新に失敗したときのやり直しに効く |
| 転送量 | 訪問者にデータを届ける通信量のこと。個人サイトの規模で上限が問題になることはまずない |
逆に、ディスク容量(数百GB)やCPUコア数といった細かい数字の差は、個人サイトの規模ではほぼ体感できません。数字の大小より、管理画面の使いやすさとネット上の情報量で選ぶほうが満足度に効きます。
エックスサーバー
国内シェアNo.1の定番中の定番。運用サイト数250万件という実績は、それだけトラブル事例と解決情報がネットに蓄積されているということでもあり、初心者には心強い環境です。速度・安定性の評判も長年安定していて、「とりあえずエックスサーバーにしておけば間違いない」と言われる立ち位置。個人ブログから企業サイトまで、長く育てる前提なら第一候補です。

ConoHa WING
GMOが運営する、表示速度の評判が高いサーバー。特筆すべきは管理画面のわかりやすさで、サーバー契約→独自ドメイン取得→WordPress開設までを1本の流れで進められる「WordPressかんたんセットアップ」は、初めての人がいちばんつまずきにくい導線です。ドメインが2つ無料になる特典も、費用面でうれしいポイント。

ロリポップ
かつて「ナウでヤングなレンタルサーバー」のコピーで知られた、運営25年の親しみやすさ重視のサーバー(現在は「サイト公開を、最速で。」を掲げています)。最大の魅力は低価格帯の充実で、月数百円からWordPressを始められます。学生や、まず小さく始めたい人の最初の1台にぴったり。上位プランは速度面も強化されていて、育ってきたらプラン変更で対応できます。

ヘテムル
ロリポップと同じGMOペパボが運営する、クリエイター・制作者向けの上位サーバーです。大容量・高速回線・複数サイト運用のしやすさが持ち味で、「ロリポップで始めたけど手狭になってきた」人の引っ越し先としても定番。制作の仕事を見据えて最初からいい道具で始めたい人にも向いています。

さくらのレンタルサーバ
1996年からつづく老舗(公式は運営25年以上を掲げています)。派手さはありませんが、値上げの少ない良心的な価格と堅実な運営で、長期ユーザーが多いサーバーです。東証プライム上場企業の運営という安心感もあり、「流行より信頼性」という人に向いています。近年は速度面の改善も進み、定番プランでWordPressも快適に動きます。

迷ったら最後は2択
実際に相談を受けると、最後に残るのは「エックスサーバーかConoHa WINGか」の2択がほとんどです。情報量と実績の王道ならエックスサーバー、契約からWordPress開設までの導線のなめらかさならConoHa WING。どちらを選んでも後悔の少ない組み合わせです。迷ったら、10日間のお試しで管理画面を触れるエックスサーバーから見てみるのが安全です。
申し込み前の3つの確認
どれを選ぶにしても、この3点だけ確認してから申し込みましょう。
- お試し期間を使う——エックスサーバーとロリポップは10日、さくらは14日の無料お試しがあります。管理画面を実際に触って、肌に合うか確かめてから本契約へ(ConoHa WINGのWINGパックとヘテムルにはお試しが無く、申し込むと契約が始まります)
- 契約期間と総額——「月◯円〜」は最長契約(36か月など)の月割りが多い。自分が選ぶ期間での総額を申し込み画面で確認
- ドメイン特典の条件——「独自ドメイン無料」は契約プランや期間に条件があることが多い。特典の適用条件をひと目見ておく
まとめ
- 個人〜小規模サイトなら定番5社(エックスサーバー・ConoHa WING・ロリポップ・ヘテムル・さくら)から選べば失敗しない
- 必要条件(かんたんインストール・無料SSL・バックアップ)は5社ともクリア——持ち味(王道/導線のよさ/安さ/上位仕様/堅実)で選ぶ
- 申し込み前にお試し期間の有無・契約期間の総額・特典条件の3点を確認
サーバーは「作りたいものが決まった人」の道具です。決まっているなら、お試し期間を味方につけて、今週末にでも一歩目を踏み出してみてください。