WordPress・学んだ力をつなげる

WordPressはどこで動かす?

WordPressの置き場所は3つ。ブラウザの中(Playground)・自分のパソコンの中(ローカル環境)・サーバーの上。消えない場所は無料でも手に入ります——目的別の選び方と、公開するときの費用感をまとめます。

Playgroundで身につけた操作は、そのまま本物のWordPressで通用します。最後のレッスンは、この先WordPressをどこで動かすかという地図の話。「Playgroundが消えるなら、次はサーバーを借りるしかないの?」——いいえ、あいだにもう1つ、無料の置き場所があります。

WordPressの置き場所は3つ

WordPressは、記事を保存したりページを組み立てたりするプログラムです。だから動かすには「プログラムが走れる場所」が必要——その場所の候補は、大きく3つあります。

置き場所消える?費用ネットに公開向いている使い方
ブラウザの中(Playground)リロードで消える無料されないさっと試す・壊す実験
自分のパソコンの中(ローカル環境)消えない無料されない作りこむ・テーマ開発
サーバーの上消えない月500円〜される人に見てもらう

この表でいちばん大事なのは、「消えないこと」と「お金がかかること」は別だという点です。消えない置き場所は、無料でも手に入ります。お金が必要になるのは、他の人に見てもらうときだけ。

置き場所1:ブラウザの中(Playground)

このコースでずっと使ってきた場所です。開くだけで動き、リロードすれば全部リセット。壊すのが目的の実験に最適な代わりに、続きから再開することはできません。

置き場所2:自分のパソコンの中(ローカル環境)

じつはWordPressは、自分のパソコンの中で動かせます。この「自分のパソコンの中だけの環境」をローカル環境と呼びます。無料ソフトLocalを入れると、数クリックでWordPressが1サイト立ち上がります。

Playgroundとくらべた強みは2つです。

  • 消えない——パソコンの中にフォルダとして残るので、明日また続きから触れます
  • ファイルに手が届く——テーマやプラグインの中身をVSCodeで開いて書きかえられます

そして弱点は1つだけ。インターネットには出ません。開けるのは自分のパソコンだけなので、人に見せることはできない——つまり、公開前の作業場です。

テーマ開発Localでパソコンの中にWordPressを立てるLocalの入れ方とサイトの作り方は、テーマ開発コースのこのレッスンで手順つきで扱っています

置き場所3:サーバーの上(公開する)

世界中の人に見てもらう段になって、はじめてサーバーが必要になります。自分のパソコンは電源を切れば止まってしまうので、代わりに24時間動きつづけるコンピュータ=サーバーにWordPressを住まわせます。ここから費用の話です。道は大きく2つあります。

道1:レンタルサーバー(王道)

月数百円〜千円ほどでサーバーを貸してくれるレンタルサーバーを契約し、そこにWordPressを入れる方法。日本の個人サイト・ブログの王道です。

「インストールって難しそう」と思うかもしれませんが、いまの主要レンタルサーバー(エックスサーバー、ConoHa WING、ロリポップなど)にはかんたんインストール機能があり、画面の案内に沿って数分で完了します。

  • 費用感——サーバー代が月500〜1,500円くらい+ドメイン代が年1,000〜2,000円くらい
  • 向いている人——自分のブログやサイトを本格的に育てたい人。テーマ・プラグインも自由
  • セットの責任——更新やバックアップなど、サイトの管理は自分の仕事になります(プラグインが助けてくれます)
べんりワザおすすめレンタルサーバー比較定番5社の比較と選び方は、この記事にまとめてあります

道2:WordPress.com(おまかせ)

サーバーの管理ごと引き受けてくれるサービス版がWordPress.comです。アカウントを作ればすぐブログが始められ、無料プランもあります。

  • 費用感——無料から。独自ドメインや自由なテーマ・プラグインは有料プラン
  • 向いている人——管理の手間なく、まず書きはじめたい人
  • 注意点——無料プランは広告が入る・使えるテーマやプラグインに制限がある、など自由度は下がります

公開するならどっち?

レンタルサーバーWordPress.com
費用月500円〜+ドメイン代無料から
自由度◎ テーマ・プラグイン無制限プランによる
管理の手間自分で(かんたん化は進んでいる)ほぼおまかせ
向き本格的に育てたいまず書きたい

迷ったら——本気で育てるならレンタルサーバー、お試しならWordPress.comが目安です。

で、次はどこを使う?

いま自分がやりたいことで選べば迷いません。

  • もう少し触って慣れたいPlaygroundのまま。無料で、失敗しても一瞬でやり直せます
  • 続きから再開したい・テーマの中身をいじりたいローカル環境(Local)へ。ここも無料です
  • 人に見てもらいたい・検索から来てほしい → はじめてサーバーの出番。ここから費用がかかります

このレッスンのまとめ

  1. WordPressの置き場所は3つ——ブラウザの中(Playground)/自分のパソコンの中(ローカル環境)/サーバーの上
  2. 消えない置き場所は無料でも手に入る(ローカル環境)。お金が必要になるのは「他の人に見てもらう」ときだけ
  3. 公開するときの道は2つ——本格的に育てるならレンタルサーバー+かんたんインストール(月500円〜)、お試しならWordPress.com

やってみよう:次に使う置き場所を決める

今回は費用が発生する話を含むので、実際の契約はしません。かわりに、進む先だけ決めておきましょう。

  1. 「自分がWordPressで作るなら何のサイトか」を1つ思い浮かべる(ブログ?作品置き場?部活のサイト?)
  2. それをいま作るとして、3つの置き場所のうちどれが必要か選ぶ(人に見せないなら、まだ1円もかかりません)
  3. 選んだ理由を一言で言えるか、自分に説明してみる

これでWordPress入門コースは卒業です。ここまでの操作はぜんぶ本物でそのまま通用します。テーマを自分で作る世界に進みたくなったら、次のコースが待っています——最初にやるのは、ローカル環境の用意です。

テーマ開発企業サイトのテーマを作ろう次のコースへ:企業サイトを題材に、WordPressテーマをゼロから自作する

よくある質問

無料のままWordPressを使い続けられる?
練習や作りこみなら続けられます。Playgroundと、自分のパソコンの中に立てるローカル環境はどちらも無料で、ローカル環境なら消えずに続きから再開できます。お金が必要になるのは「インターネット上で他の人に見せる」段階からです。
WordPress.comとWordPress.org(本家)は何が違う?
WordPress.comは会社が管理を引き受けるサービス、WordPress.org(本家)はソフトウェア自体の配布元です。レンタルサーバーにインストールするのは本家のソフトウェアで、これまでPlaygroundで触ってきたのもこの本家のWordPressです。名前が似ているので混同されがちですが、別のものと覚えておきましょう。
独自ドメインは後から変更できる?
できますが、検索順位やブックマークがリセットされるなど影響が大きいので、頻繁な変更はおすすめしません。サイト名や扱うテーマが固まってから決めるのが安心です。