べんりワザ・VSCode を速く使う

覚えて得するVSCodeショートカット

保存、コメント、行のコピー、複数カーソル——マウスに手をのばす回数が減るだけで、コーディングのテンポは驚くほど上がります。初心者がまず得する厳選ショートカットをMac/Windows両対応で。

ショートカットは「知らなくても書ける、でも知ると一気にラクになる」たぐいのものです。全部おぼえる必要はありません。毎日使うものから、少しずつ手になじませるのがコツ。ここでは初心者がまず得するものを、使う場面ごとに厳選して紹介します。

タイプ1:まず手になじませる基本操作

キーボードだけで完結する、いちばん出番の多い操作です。

保存する

⌘ + S / Ctrl + S

いちばん使います。直したら保存。タブに「●」が出ていたら未保存のサイン。困ったらまず保存。

元に戻す・やり直す

⌘ + Z / Ctrl + Z(元に戻す)、⌘ + ⇧ + Z / Ctrl + Y(やり直す)

「あ、消しちゃった」はこれで一発解決。何度でもさかのぼれるので、失敗を恐れず試せます。

なんでも探す(コマンドパレット)

⌘ + ⇧ + P / Ctrl + Shift + P

VSCodeの「なんでも入り口」。ここに機能名を打つと、たいていのことが実行できます。メニューの場所を覚えなくても、名前で呼び出せるのが強みです。

ファイルをすばやく開く

⌘ + P / Ctrl + P

ファイル名の一部を打つだけで、目的のファイルにジャンプ。ファイルが増えてきたときの必須ワザです。

タイプ2:書く・直すを速くする

行単位でまとめて操作できると、打ち直しがぐっと減ります。

コメントのON/OFF

⌘ + / / Ctrl + /

選んだ行を、まとめてコメントにしたり戻したり。「この行、一回消したいけど残しておきたい」ときに便利です。

行をまるごとコピーする

⇧ + ⌥ + ↓ / Shift + Alt + ↓

いま居る行を、下()にそのまま複製します。似た行を何個も書くときに、打ち直さずにすみます。

行を上下に動かす

⌥ + ↓ / Alt + ↓

選んだ行を、上下に“引っ越し”できます。切り取り&貼り付けをしなくても、順番を入れ替えられます。

行をまるごと削除する

⌘ + ⇧ + K / Ctrl + Shift + K

いま居る行を、選択してから消す手間なしに、まるごと1発で削除できます。

タイプ3:複数の場所を同時に編集する

同じ書き換えをあちこちに繰り返すときは、カーソルを増やすのが近道です。

複数カーソルを増やす

⌥ + クリック / Alt + クリック

打ちたい場所を押しながらクリックすると、カーソルが増えます。違う場所に同じ内容を一気に書きたいときの魔法です。

同じ単語をまとめて選ぶ

⌘ + D / Ctrl + D(連打で追加選択)

いまカーソルがある単語と同じものを、押すたびに1つずつ追加で選択していきます。1つだけ名前を変えたいときに向いています。

同じ単語をすべて選ぶ

⌘ + ⇧ + L / Ctrl + Shift + L

いまカーソルがある単語と同じものを、ファイル中すべて同時に選択します。同じクラス名を全部まとめて書き換えたいときはこちら1発で足ります。

増やしたカーソルを元に戻す

Esc

カーソルを増やしたあと「打つ文字が全部の場所に入ってしまう」と焦ったら、Esc を1回。カーソルが1つに戻ります。増やし方だけ覚えて戻し方を知らないと詰まりやすいので、セットで覚えておくと安心です。

タイプ4:画面のあちこちを行き来する

コードを打つ手より、じつはマウスで画面を切りかえる手のほうが回数が多い——というのはよくある話です。ここをキーにすると体感がいちばん変わります。

サイドバーを開く・閉じる

⌘ + B / Ctrl + B

左のファイル一覧をしまって、コードを広く表示できます。狭い画面のノートPCで特に効きます。

ターミナルを出す・隠す

(Control)+バッククォート(`) / Ctrl +バッククォート

コマンドを打つ黒い画面を、下からにゅっと出したりしまったり。同じキーでトグルなので、出しっぱなしで画面を狭くせずに済みます。

開いているタブを切りかえる

⌃ + Tab / Ctrl + Tab

HTMLとCSSを行ったり来たりするときに。押しっぱなしにすると一覧が出て、選んで離せます。

画面を左右に分割する

⌘ + \ / Ctrl + \

いま開いているファイルを2画面に。左にHTML・右にCSSを並べると、クラス名を見ながら書けるので打ちまちがいが減ります。

折りたたむ・ひろげる

⌘ + ⌥ + [ / Ctrl + ⇧ + [(折りたたむ)、] でひろげる

長いHTMLの、いま見ないところをたたんでおけます。入れ子が深いファイルの見通しがよくなります。

タイプ5:コードの見た目をととのえる

インデントをまとめてそろえる(自動整形)

⇧ + ⌥ + F / Shift + Alt + F

字下げがぐちゃぐちゃになったファイルを、1発できれいに並べ直します。Prettierなどの整形の拡張機能を入れていると、より賢くそろいます。

べんりワザ入れておきたいVSCode拡張機能自動整形のPrettierをふくむ、入れておきたい拡張機能はこちら3

長い行を折り返す・折り返さない

⌥ + Z / Alt + Z

画面の右にはみ出した長い行を、その場で折り返して全部見えるようにします。横スクロールしなくて済むので、長いテキストを直すときに便利です。

文字を大きく・小さくする

⌘ + + / Ctrl + +(大きく)、⌘ + - / Ctrl + -(小さく)

人に画面を見せるときや、目が疲れてきたときに。⌘ + 0 / Ctrl + 0 でもとの大きさに戻ります。

ここだけ覚える早見表

まず手になじませたい12個をまとめました。印刷して画面のそばに貼っておくのもおすすめです。

やりたいことMacWindows
保存する⌘ + SCtrl + S
元に戻す⌘ + ZCtrl + Z
機能を名前で呼ぶ⌘ + ⇧ + PCtrl + Shift + P
ファイルを開く⌘ + PCtrl + P
コメントON/OFF⌘ + /Ctrl + /
行を複製する⇧ + ⌥ + ↓Shift + Alt + ↓
行を動かす⌥ + ↓Alt + ↓
行を消す⌘ + ⇧ + KCtrl + Shift + K
同じ単語を全部選ぶ⌘ + ⇧ + LCtrl + Shift + L
サイドバー開閉⌘ + BCtrl + B
自動整形⇧ + ⌥ + FShift + Alt + F
折り返し切りかえ⌥ + ZAlt + Z
べんりワザEmmetで爆速でHTMLを書くタグ打ちそのものを短くするEmmetの省略記法はこちら2べんりワザ検索と置換でまとめて直す探すと置きかえるをまとめて速くするワザはこちらべんりワザエディタの外でも効くショートカットブラウザの強制リロードやスクショなど、エディタの外で効くショートカットはこちら

まとめ

  1. ⌘/Ctrl + S(保存)と ⌘/Ctrl + /(コメント)はもう手が動くようにしておく
  2. ⌘/Ctrl + P でファイルを、⌘/Ctrl + ⇧ + P で機能を呼び出せる
  3. 行の複製・移動・削除、複数カーソルや一括選択で、打ち直しを減らせる
  4. ⌘/Ctrl + B や画面分割で、マウスに持ちかえる回数そのものを減らせる
  5. 効かないときは、エディタの中を1回クリックしてから押し直す

指の動きが減ると、頭は「作りたいもの」だけに集中できます。

よくある質問

ショートカットはどうやって覚えればいいですか?
全部を暗記する必要はありません。保存とコメント切り替えのように毎日使うものを1〜2個だけ決めて、マウスを使いそうになったらキーで、をくり返すのが近道です。数日で指が勝手に覚えます。
MacとWindowsでキーは違いますか?
多くは⌘(Mac)とCtrl(Windows)を読み替えるだけです。ただし「やり直す」(Macは⌘+⇧+Z、WindowsはCtrl+Y)のように組み合わせ自体が違うものもあるので、記事内の両対応の表記を確認してください。
ショートカットを自分好みのキーに変えられますか?
変えられます。コマンドパレットで「キーボードショートカット」と打って一覧を開き、変えたい項目の鉛筆アイコンを押すと、好きなキーの組み合わせに割り当て直せます。
ショートカットが効かないときは何を確認すればいいですか?
多いのは3つです。①エディタではなくサイドバーやターミナルにカーソルがある(エディタ内を1回クリックしてから押す)、②入れた拡張機能が同じキーを取っている(キーボードショートカットの一覧で検索すると重複が黄色く表示されます)、③日本語入力がオンになっている(半角英数に戻すと通ることがあります)。