HTML・文章にひと工夫

改行と区切り線

「ここで改行したい」「話題の切れ目に線を引きたい」。そんな小さな整えに使うbrとhr。はさまない“単独タグ”のはじめまして。

HTMLを書いていて、あれ?と思うことがあります。エディタで改行しても、画面では改行されないのです。HTMLは、文章の中の改行やすき間を「ひとつの空白」にまとめてしまうから。試しに、こう書いてみましょう。

<p>おはよう
    こんにちは
        こんばんは</p>
エディタで改行しても、画面では1行にまとまって表示されます。

エディタでは3行に見えても、ブラウザでは「おはよう こんにちは こんばんは」と、すべて1行・1つの空白でつながって表示されます。改行もインデントの空白も、HTMLにとっては「区切り」ではないのです。そんなときに使う、小さな2つのタグを覚えましょう。

<br> で改行する

文の途中で「ここで行を変えたい」ところに <br> を置きます。

<p>〒100-0001<br>東京都千代田区1-1-1<br>ぴよビル3F</p>
<br> を置いたところで行が変わり、住所が3行に分かれます。

住所や俳句のように、1つのまとまりの中で行だけ変えたいとき。それが <br> の出番です。俳句なら、こう書けます。

<p>古池や<br>蛙飛び込む<br>水の音</p>
<br> のところだけで改行され、俳句が3行になります。

3行の俳句が、<p> はひとつのまま、<br> のところだけで改行されます。「別々の段落」ではなく「1つのまとまりの中の改行」だということが、タグの使い分けにも表れています。

<hr> で区切り線を引く

話題がガラッと変わるところに、横一本の線を引けるのが <hr> です。

<h2>今日のできごと</h2>
<p>朝はいい天気でした。</p>
<hr>
<h2>あしたの予定</h2>
<p>公園にいきます。</p>
<hr> を置いたところに、話題の切れ目をあらわす横線が入ります。

「ここで話が切り替わりますよ」という区切りを、線で見せられます。

このレッスンのまとめ

  1. <br> は文の途中で改行する(終了タグなし)
  2. <hr> は話題の切れ目に区切り線を引く(終了タグなし)
  3. すき間あけの <br> 連打はしない——余白はあとでCSSで

やってみよう:見出しを2行に

しまちゃんページのいちばん上の <h1> を「あいさつ」にして、2行に改行しましょう。「こんにちは、」のあとに <br> を置きます。

<h1>こんにちは、<br>しまちゃんです。</h1>

<br> のところで行が変わり、「こんにちは、」と「しまちゃんです。」が2行に。名前だけの見出しが、ぐっとあいさつらしくなりました。

ブラウザ表示。大きな見出しが「こんにちは、」「しまちゃんです。」の2行に分かれて表示されている
<br> を入れたところだけで行が変わります。

よくある質問

エディタでスペースを2つ打っても、画面では1つ分になるのはなぜ?
HTMLは、改行やスペースをいくつ書いても表示上は1つの空白にまとめてしまう決まりだからです。すき間をあけたいときは、その決まりを利用せず、意味のあるタグ(pやbrなど)で伝えます。
段落のあいだの余白をあけたいときもbrを使う?
使いません。段落どうしのすき間は、pタグで段落を分けたうえで、あとでCSSの余白として整えるのがきれいなやり方です。brは1つの文の中の改行専用と考えましょう。
hrを何本も並べて太い線に見せてもいい?
見た目としては可能ですが、hrは「ここで話題が変わる」という意味を持つタグです。太さや飾りを変えたいときは、線を増やすのではなくCSSで整えるのが本来の使い方です。