薄いグレーの文字は上品でおしゃれ。でも、まぶしい屋外や、視力の落ちた目にはそもそも読めません。文字色と背景色の明るさの差をコントラストと呼び、これを確保するのが「読めるページ」の土台です。
見比べてみよう
同じ文章を、コントラストだけ変えて並べます。
自分には読めても、条件がちがえば読めない。だから感覚ではなく数値で確かめます。
ブラウザが計算してくれる
コントラスト比は、Chromeの開発者ツールがその場で教えてくれます。
- 文字の上で右クリック→「検証」
- Stylesパネルの
colorの色の四角をクリック - 開いたカラーピッカーにContrast ratioが表示される(✓が付けば合格)
カラーピッカー内の曲線より下の色を選べば合格、という表示も出るので、合格ラインを保ったまま色を選び直せます。
べんりワザ配色サイトで色に迷わないそもそもの配色選びはこちら。配色サイトのまとめ写真の上の文字は「帯」を敷く
ヒーロー画像の上に白いタイトル——かっこいいけれど、写真には明るい部分も暗い部分もあるので、場所によって読めたり読めなかったりします。定番の解決策は、文字の下に半透明の帯を敷くことです。
.hero-title {
color: #fff;
background: rgba(0, 0, 0, 0.55); /* 半透明の黒い帯 */
padding: 8px 16px;
}帯があれば、写真のどの部分に文字が重なっても背景の暗さが保たれ、コントラストが安定します。写真全体を少し暗くする方法もありますが、まずはこの帯がいちばん手軽です。
色「だけ」で伝えない
コントラストと並ぶもう1つの鉄則が、色だけを頼りに情報を伝えないことです。世界には色の区別がつきにくい人が男性の20人に1人ほどいます。
- ❌ 「赤い項目は入力必須です」——色が区別できないと分からない
- ○ 「※必須と書かれた項目は入力必須です」——色が見えなくても分かる
エラーを赤くするのはOK。ただし赤いだけにせず、アイコンや文言もそえる。「色は強調、意味は文字で」と覚えましょう。
グラフの線を色だけで区別するのも同じ理由で危険です。実線と点線を使い分ける、線の近くに名前を書くなど、色以外の手がかりをひとつ足すだけで、だれにでも伝わる図になります。
このレッスンのまとめ
- 文字と背景の差はコントラスト比4.5:1以上が合格ライン
- 数値は開発者ツールのカラーピッカーが計算してくれる(感覚で決めない)
- 色は強調にとどめ、意味は文字やアイコンでも伝える